皆さんはFPSゲーム『APEX』をプレイしたことはありますか。
広いフィールドに降り立ち、2人の仲間と共に武器やスキルを駆使してチャンピオンを勝ち取るというものです。
『タイタンフォール2』というゲームの30年後を描いた作品で、制作元は同じ「エレクトロニック・アーツ」が手がけています。
そんなAPEXのなかで、キャラクターの一人『バンガロール』が選択画面で放つ「猛者はスコープを使わないって?私は大砲よ」というセリフが謎を呼んでいます。
今回はバンガロールのセリフ「猛者はスコープを使わないって?私は大砲よ」の解説と元ネタを紹介していきます。
APEX『バンガロール』の経歴
名前 | バンガロール |
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本名 | アニータ・ウィリアムズ |
年齢 | 38歳 |
出身地 | 惑星グリッドアイアン |
バンガロールは軍人あがりのAPEXプレイヤーの一人です。
両親や兄弟も軍人であり軍人一家だったことから兵士としての能力は高く、軍曹の地位まで上り詰めるほどでした。
故郷のグリッドアイアンが襲撃された時も前線で戦い軍の指揮をとっていましたが敗北、一度グリッドアイアンを離れることになってしまいます。
バンガロールは再び故郷に帰ることを夢みて、資金を集めるためAPEXゲームでライバルたちとしのぎを削ります。
軍人一家に生まれ、両親と4人の兄と同じくIMCに入隊したバンガロールは、生まれながらにして兵士としての才能を備えていた。
IMC陸軍士官学校では兵科の首席を獲得。目隠しの状態で20秒以内にピースキーパーを分解し、
プレシジョンチョークのホップアップを装備した上で、すべてを結合することのできる唯一の士官候補生だった。グリッドアイアン戦役から数ヶ月、アニータと兄のジャクソンはIMCの戦艦ヘスティアで正体不明の暗殺者から襲撃される。
APEX公式サイトより
船体に仕掛けられた爆弾によって戦艦は大破…ジャクソンは命をなげうって妹を救った。
アニータはジャクソンが真空空間に吸い出される様を、ただ呆然と眺めるほかなかった。
シンジケート領域内の惑星で起こったこの惨劇の後、アニータは仕事を求めながら、生存を信じて疑わない兄の消息を探っている。遠く離れた故郷へ2人で戻るために。
そして今は、残された家族に再会することを夢見ながら、長距離航行を任せられるパイロットを探しつつ、故郷へ戻る旅費を稼ぐために戦いを続けている。
「猛者はスコープを使わないって?私は大砲よ」の意味とは
それでは早速本題の「猛者はスコープを使わないって?私は大砲よ」の内容に入ります。
この「猛者はスコープを使わないって?私は大砲よ」というセリフですが、英語版のセリフは「Real men use iron sights? Heh, I use heavy artillery」となります。
翻訳すると「真の漢はアイアンサイトを使うって?私は重砲を使うわ」という意味です。
この翻訳がわかればおおよその意味を理解出来る方がいるのではないでしょうか。
「猛者はスコープを使わない」の元ネタとは
さらに噛み砕いて、元ネタから説明します。
実は「真の漢はアイアンサイトを使う」という部分は元々FPS界のネットミームから来ているセリフなのです。
皆さんはFPSゲーム『Call of Duty(コールオブデューティ)』をご存知でしょうか。
APEXを制作しているエレクトロニック・アーツの職員の一人が、過去にコールオブデューティを制作する会社に勤めていました。
この職員が勤めていた頃に発売されていたコールオブデューティシリーズは4の『Modern Warfare(モダンウォーフェア)』が人気となっていた時期です。
モダンウォーフェアの舞台は現代で、戦争の技術が発達していたためアイアンサイトではなくドットサイト(スコープ)が使われやすい傾向にありました。
スコープとは銃に取り付ける光学レンズのことで、遠くの目標物に狙いを定める時に役立ちます。
アイアンサイトとは銃に取り付ける金属製の照準器のことで、こちらは遠くの目標物を狙う際も倍率を上げて視認することが難しいものです。
モダンウォーフェアからコールオブデューティを始めた新規プレイヤーはドットサイトが着いた標的を狙いやすい武器が一般的だと考えており、アイアンサイトのままでは敵に弾を当てられないプレイヤーも多く見られました。
前作のコールオブデューティをプレイしていた古参プレイヤーたちはアイアンサイトに慣れていたため、新規プレイヤー達がスコープを使っていることを「甘え」だとする風潮が広まっていきました。
そこから「真の漢はアイアンサイトで十分だ」という意味のネットミームが流行り、古参プレイヤーのアイアンサイト派と新規プレイヤーのドットサイト派で争いが起こることになります。
「真の漢はアイアンサイトを使う」に対する煽り文句は「賢いやつはドットサイトを使う」だったようです。
「私は大砲よ」の意味とは
バンガロールのセリフはこの論争に対してさらに被せた形になります。
バンガロールにとってアイアンサイト派かドットサイト派かなど細かい差でしかなく、両者の争いなどちっぽけなものだと考えていたようです。
「そんな言い争いをしなくても大砲を打ち込めばいいじゃない。」という軍人であるバンガロールならではの返しとなっています。
「真の漢はアイアンサイトを使う」➡︎「賢い漢はドットサイトを使う」➡︎「私は大砲を使うわ」という流れがあったからこそ意味の通るセリフとなっているのでしょう。
またバンガロールは女性であるため、「男どもは小さいことで争っていればいい」という女性軍人の強さも感じられる一言になっていますね。
「私は大砲よ」のまとめ
「アイアンサイトやスコープなど関係ない。私は大砲を使って全てをなぎ倒す。」というバンガロールの力強さが伝わってくるセリフであることがわかりました。
あなたも、今後このセリフを聞いても「?」にならず、全てを蹂躙してやるぞという意気込みに溢れたバンガロールと共にAPEXを戦い抜いていただけると幸いです。