皆さんは「今のはbotだね」というネットスラングワードを知っていますか。
ネットゲームをしているプレイヤーを中心に流行っているスラングなのですが、この元ネタや元となった動画はなんなのでしょうか。
今回はFPSなどの対人ゲームにおいて使われるセリフ「今のはbotだね」について紹介していきます。
「今のはbotだね」の元ネタとは
2019年2月13日、YouTubeチャンネル『Masuo Games』にてYouTuberのマスオさんが『【フォートナイト】マスオ、今更ながらプレイしてみました!』という実況動画を投稿しました。
動画内容は非常にシンプルで今までフォートナイトをプレイしたことがなかったマスオさんがフォートナイトをプレイする動画となっています。
その動画の終盤、接敵した相手キャラクターと撃ち合いとなり勝利を収めました。
そこでマスオさんが放った一言が「今のはbotだね」というコメントです。
「今のはbotだね」の元動画
こちらがフォートナイト中にマスオさんが「今のはbotだね」と発言した動画です。
20:38のところで相手を倒してから「今のはbotだね」と発言している様子が確認できます。
『bot』とは
そもそもbotとは「ボット」と読み、「ROBOT(ロボット)」から作られた造語です。
インターネットボット、ウェブボットとも呼ばれておりインターネットのなかで特定の課題や処理を行なうプログラムのことを指しています。
一度人の手でプログラムを作ってしまえば特定の課題や動作をしてくれるため、インターネット上での動作を自動化させるために便利です。
ゲームにおけるbotとは
前述したように、特定の課題や動作を自動化してくれるプログラムがbotであり、ゲームにおけるbotとは「プログラムされた特定の動きをするキャラクターや作業」のことです。
今回元ネタになったゲーム『Fortnite(フォートナイト)』はゲーム内のキャラクターになりきって銃を撃ち合う内容となっています。
Fortniteにおけるbotとは「フィールドに存在する特定の動きしか行わないキャラクター」を指しており、特定の動きがプログラムされているため動きは単調で、「歩いてジャンプ」、「等間隔で銃を発砲」など簡潔に言うと『プレイヤーが操作していない弱い敵キャラ』となっています。
「今のはbotだね」の意味は
「今のはbotだね」という発言はマスオさんが敵キャラクターに放った一言ですが、なんとこの発言をした2019年2月の時点でフォートナイトにbotは実装されていなかったのです。
つまりこの時のフォートナイトでは、接敵した敵キャラクターは全て『世界中の誰かが手動で操作しているキャラクター』ということになります。
今までの話をまとめるとマスオさんはプレイヤーが操作するキャラクターに対して「今のは(あまりに動きが単調で弱いから)botだね」と発言したことになります。
これを皮切りにFPSなどのゲームで相手を煽る際に「こんな弱いやつがプレイヤーな訳ないよね?」という意味で『今のはbotだね』という煽り文句が使われるようになりました。
しかしマスオさん本人は当時フォートナイトにbotが実装されていなかったことなど知らず、全く悪意がなかったようです。
「今のはbotだね」に対するSNSの声
どんなにfpsやり込んでるガチ勢でも思いつかないような「最強の煽り」をいとも容易く発するマスオには何か才能のようなものを感じた
マスオの「今のはbotだね」は煽りとかじゃなく純粋な気持ちで言ってるのが1番面白い
「お前botじゃんwww」なら別にいいけど
「今のはbotだね」って疑いもなく確信する所に煽りのセンスを感じた
悪意なしで「お前を人とすら思っていない」というとんでもない煽りになってるの酷すぎて好きです
SNSでも悪意のないコメントだからこそ面白いといった意見やこんな煽り文句を生み出せるのは才能だという意見も見られました。
「今のはbotだね」のまとめ
botとは何なのか、「今のはbotだね」の言葉の意味が分かっていただけたのではないでしょうか。
元々は煽り文句ではなく純粋にゲームを楽しむYouTuberから生まれた言葉でしたが、思わぬ使われ方をされてしまっているようです。
成り立ちや意味は面白いですが、相手プレイヤーに対する罵倒のスラングなので多用することは避けた方が無難かもしれませんね。