2022年7月2日から4日にかけて発生したKDDIの大規模な通信障害について、KDDI株式会社はお詫びとして約3589万人のユーザーに対して、200円を返金すると発表しました。
SNSではこの対応について賛否が分かれる結果となっているようです。
今回はKDDI株式会社の大規模通信障害についてと200円返金の理由について紹介・解説していきます。
KDDI大規模な通信障害発生
KDDIの大規模な通信障害が、2022年7月2日午前1時35分ごろから7月5日午後3時36分にかけて発生しました。
この通信障害により、全国の「au」「UQモバイル」「povo」の回線が繋がりにくくなるなどの影響が出ました。
ネットワークの中継地点である「ルーター」の交換中に不具合が発生し、復旧作業のために経路を元に戻したところ、音声をデータに変える交換機にアクセスが集中してしまったことが原因と考えられています。
KDDIがお詫び返金200円
この通信障害に対してKDDIはユーザーに対して1人あたり200円をお詫びとして返金すると発表しました。
200円は少なすぎる?
正直200円というお小遣いレベルの返金がされても「少ないな」と感じてしまう人がほとんどなのではないでしょうか。
しかしこれは「個人が受け取る額」であることを忘れてはいけません。
これを「ユーザー全員にお金を配る側」として考えてみましょう。
今回返金対象となったKDDIのユーザーは3589万人で、その全員に200円を返金する計算です。
38590000(人)×200(円)=7,718,000,000(円)
77億円という巨額の返金であるため、一人あたりたった200円と考えるのは受け取る側の感覚だからなのでしょう。
なぜ200円返金なのか?
まず、今回の通信障害によって返金義務が発生したのはKDDIの全ユーザーではありません。
本来は「24時間以上連続してサービスが利用できなかったユーザー271万人」に対して返金義務が発生した状態だったのです。
今回の通信障害は音声通信で問題が発生したため、音声通信プランを元に価格を計算しています。
通信障害はおよそ61時間続いていたため、規定によって2日分の返金義務が発生し、平均の返金額は1日当たり52円となりました。
KDDI全ユーザー3589万人に対する200円お詫び返金は約款に定められていない返金というもので、本来貰えるはずのないお金なのです。
KDDIの社長は「実際の通信障害の時間に合わせて3日分支払えば52円×3日=156円になりますが、お詫びの意味も込めて200円という数字にしました」ということです。
KDDI200円返金に対するSNSの反応
auの返金200円か。合計で何億になるんだろ。
普段俺たちはずっと世話になってるんだし、別に返金しなくていいから通信障害が起きないようエンジニアさんの待遇改善とか、設備投資にお金使って欲しいけどなぁ。
auの返金、200円貰ってもほとんどの人は嬉しくないどころか忘れかけてた不満がもう一度呼び起こされてるだけだし、KDDI側は普通にめちゃくちゃ負担だし、数字だけ見れば正しい施策っぽいのに全体の幸福度はダダ下がりなのちょっと面白い
KDDIは200円を配るんじゃなく
その総額70億円を今後同じ問題が起きる可能性を少しでも減らすことに使ったほうがいいと思う。
ほんとに損害あった人に「ごめんねはい200円!」とかむしろバカにしてるのかって気持ちになりそう・・
200円のお詫び返金って個人に与えるメリットはわずかであるにもかかわらず、総額は73億円とそこそこ高額だったり、そこから波及して200円でこの総額なら毎月どれだけエグい売り上げなんだこの業界という部分をあらためて知らしめる結果になったりで、要するに悪手では。
200円返金に対してSNSでは批判的な意見が多く見られました。
200円が貰えるくらいなら通信環境改善のためにお金を使って欲しいという意見や、対応にあたったKDDIの職員に支給してほしいといった意見も挙げられました。
KDDI200円返金のまとめ
一律200円の返金は、本来配られるはずのないユーザーにもお詫びとして送られたサービスであることや、その金額にも理由があることがわかりました。
この70億円で通信設備を強化してほしいという意見もあります。
今後このような通信障害がなくなると良いですね。
KDDIのこれからの対応にも注目です。