皆さんは学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校をご存じでしょうか。
角川やドワンゴはニコニコ動画などで単体で聞いたことがあるでしょう。
今回は、そんなN高等学校がVRを用いてバーチャル入学式を行ったということが話題になっています。
当記事では、N高等学校の概要やVRについてを簡単にまとめました。
N高等学校とは

「IT×グローバル社会を生き抜く“創造力”を身につけ、世界で活躍する人材を育成する。」と謳い、学校法人角川ドワンゴ学園が設置している沖縄県にある通信制の高等学校です。
授業やレポート提出などがインターネットを通じて行われるのが特徴的です。通学コースも存在はしていますが、メインではありません。
バーチャル入学式について

今回のバーチャル入学式は、生徒が講堂に集まりそれぞれVRヘッドセットをつけて仮想空間上で入学式を行うというものです。
VRを体験したことのない人にとってはそのまま聞けばいいじゃないかと思うかもしれません。
しかしVR上でやることによって、体験自体が真新しく記憶に残るようになるほか、現実ではできない表現(画面を浮遊させる、空を飛ぶなどの演出)をすることができ、式特有の退屈な感覚を払拭することが可能です。
VR入学式は試験的な部分も多くN高等学校の入学式は、ドワンゴが経営するニコニコ動画にて生中継もされており、ヘッドセットを持っている人は好きな席を選んで式に参加することも可能でした。
2020年バーチャル入学式の様子
2020年は新型コロナウイルスが蔓延し、日本全国で式などが自粛ムードになっていました。
そんな中、N高等学校はオンライン入学式として家から入学式にバーチャルで参加するという方法で式を決行しています。
例年のものはどちらかといえばエンターテイメント性を重視したものでしたが、今回のものはまさに理にかなっているといえるでしょう。
VRとは
VRはVirtual reality(バーチャルリアリティー)の略称で、現物・実物(オリジナル)ではないが機能としての本質は同じであるような環境を、ユーザの五感を含む感覚を刺激することにより理工学的に作り出す技術およびその体系。のことを指します。
一般向けでは、一部お台場などアミューズメント施設のアクティビティとして設置されている他、家庭用ではPSVRが一時期話題になりました。
VRヘッドセット自体は年々開発、進化が続いており、徐々に価格もリーズナブルなものが登場したりよりハイスペックなものが続々登場していますが、一般への普及率は高くなってはいません。
来年は更にクオリティが上がるのか?
たびたび3Dテレビなど未来的なデバイスが現れ普及せず消えていきますが、VRは医療やエンターテイメントなど様々なジャンルで生かされ開発され続けています。
一般への普及率が高くないのがネックですが、今後もニッチ需要や企業への需要は高まっていくことでしょう。
関東であれば「ジョイポリス:お台場」、関西であれば「VR ZONE OSAKA:大阪」などが挙げられますが他にも様々あります。
VRに触れたことのない人、もしくは3年前などに触れてこんなものか‥と思った人はぜひ機会があれば、今のVRを体験してみてください。