【2022年】ポテト不足の品薄はなぜ起こる?ジャガイモのまま輸入出来ない理由とは!マクドナルドに続き快活CLUBも

日本では現在マクドナルドをはじめ、多くの飲食店でフライドポテトの提供が滞っています

最近ではモーニングサービスとしてポテトを無料提供していたインターネットカフェ『快活CLUB』が提供を休止すると発表し話題となりました。

これほどまでに日本でフライドポテトが不足している理由は何なのでしょうか。

また、フライドポテトの状態でなくてもジャガイモのまま輸入すれば良いにも関わらず、不足な状況が改善されないのはなぜなのでしょうか。

早くポテトが食べたい!
どうすれば早く食べられるようになるんだろう…

くま

ポテトが品薄な原因と今後の見通しについて調査していきます!

もくじ

日本における『フライドポテト不足』とは

2022年1月28日、インターネットカフェ最大手の「快活CLUB」を運営する快活フロンティアが無料モーニングのメニューのひとつである、ポテトの提供を2月1日から一時休止することを発表しました。

このポテトの提供にはアメリカ産のポテトを使用していましたが、輸入遅延のためこのサービスを一時的に休止し、再開時期は未定としました。

無料の神ポテト好きだったのにな…
再開の目処は付いているのかな

以前にもマクドナルドのポテトが品薄の影響でLサイズとMサイズが販売休止、Sサイズのみの提供となりました。

当初はマクドナルドだけの問題にも見えましたが、ほかの飲食店でも徐々にポテト不足が見られるようになっていったという状況です。

くま

マクドナルドでもアメリカ産のポテトを使用していました。
日本でのポテト不足が深刻化しています。

フライドポテト不足はなぜ起きている?

まずフライドポテトの原料ですが、これはもちろん「ジャガイモ」です。

このフライドポテトのジャガイモは100%外国産で、アメリカとカナダのジャガイモを使用しています。

マクドナルドや快活CLUBでフライドポテトを提供出来なくなったのは、ジャガイモを100%輸入に頼っていたことであり、「ジャガイモを運搬している船が途中で運搬出来なくなってしまった」ことによるものなのです。

本来であれば、アメリカのワシントン州、カナダのアルバータ州から加工されたジャガイモが運搬されるのですがそのうちカナダのアルバータ州からの運搬が途絶えているためこの様な事態になっています。

どうしてカナダからだけ運搬が止まっているの?

原因は2021年11月にカナダのバンクーバーで起きた豪雨で、水害や土砂崩れといった人的被害をもたらしました。

アルバータ州から来る船はこのバンクーバーの港を経由して日本にジャガイモを輸出していたため、壊滅的打撃を受けたバンクーバーでは船の対応が機能しておらず、輸出が出来なくなっているのです。

ジャガイモの生産には問題が出ていないようなので、港の再開が滞りなく進めばまたポテトが食べられるようになるとの事です。

早く復旧されるといいね!

ジャガイモのまま輸入出来ない理由はなぜ?

ポテトフライの形になっていなくともジャガイモの状態で輸入したり、そもそも国産のジャガイモを使用したりすればこの問題は解決できるようにも思えます。

どうしてそれが出来ないんだろう?

国産のジャガイモが使えない理由

国産のジャガイモを使えないのには「ポテトとして使用するジャガイモとしての品質」がひとつの問題です。

品質が「悪い」ってこと?

くま

いいえ、そういうことではありません!

ポテトフライに使用されるジャガイモは丸ごとカットして使用されるために一定以上の大きさが必要です。

フライドポテトに使用されるジャガイモは『ラセット種』という品種で、日本の品種の2倍以上の大きさを持っています。

ジャガイモの大きさが足りないと短く食べ応えのないポテトフライになってしまうため、大きさが小さい国産のジャガイモではその役割を担えないということです。

また、販売量が非常に多いため日本の土地だけではジャガイモの生産量が確保できないというのも理由です。

産地開拓が容易ではないという事情もあるそうです。

くま

フライドポテトに「適した」ジャガイモではないということなんですね!

ジャガイモのまま輸入出来ない理由

バンクーバーの港を経由せず、生のジャガイモを送ってもらい日本で加工するわけにはいかないのでしょうか。

そのまま送ってもらったら?

ポイントになるのは『ジャガイモがんしゅ病』です。

ジャガイモがんしゅ病はジャガイモを根から腐らせるジャガイモ特有の病原菌で、一度この病原菌が土壌に侵食してしまうと50年もの間その地域のジャガイモを腐らせる性質を持っています。

このジャガイモがんしゅ病が検出されている国からの生のジャガイモ輸入は法律で禁止されており、カナダやアメリカではジャガイモがんしゅ病が検出されていることから、生のままジャガイモを輸入することは出来ないということです。

ジャガイモがんしゅ病さえなければ輸入も出来たのか…

よって、これらのことからジャガイモをそのまま輸入することは出来ず、加工されたジャガイモはバンクーバーの港を経由出来ずに輸入出来ないという事態になっているのです。

日本のポテト品薄問題に対するSNSの反応

ポテト休止マジかよ…
快活クラブのポテトはしばらくお預けになりそうだなぁ
このために快活クラブを利用してたのに
でも、食パンは食べれるから何か工夫するか
ポテトは無くても週末は快活CLUB利用するつもりです

店開くまでじかんあるからポテト食べに快活CLUBきたのに今日から提供中止ってマジかよ

快活クラブの朝のポテト食べ放題に行こうと思ってウキウキしながら早起きしたのに、今日からポテト無くなったのか…。

直近の快活CLUBポテト提供休止に対して多くの人が悲しみの声を上げています。

日本のポテト品薄問題のまとめ

ファーストフードをはじめとする飲食店で、なくてはならない「ポテト」が消えつつあります。

この品薄は輸入ルートの制限やジャガイモの性質、法律など様々な問題の上に成り立っていることがわかりました。

くま

現在はバンクーバーの港もほとんど復旧されているようですよ!

早くポテトが楽しめるようになるといいな!!

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