人気アイドルグループ嵐のメンバーでニュースZEROのキャスターをしている櫻井翔さんが、ニュースのなかで放った発言が大きな波紋を呼んでいます。
太平洋戦争の時代、元日本兵だった吉岡政光さんに対して放った発言との事ですが、一体どんな発言をしたのでしょうか。
そして吉岡政光さんとはどのような人物なのでしょうか。
『元日本兵』吉岡政光とは一体誰?
・名前:吉岡政光(よしおかまさみつ)
・年齢:103歳
吉岡政光さんは現在103歳というご長寿で、80年前の真珠湾攻撃にて空母『蒼龍』から九七式艦上攻撃機で出撃した人物です。
当時23歳だった吉岡政光さんはパイロットの後ろで魚雷を操作する偵察員として働き、真珠湾内に停泊する船から目標とする戦艦を探して魚雷を放つという役割を担っていました。
12月8日で真珠湾攻撃から80年を迎え、吉岡政光さんはその節目としてニュースZEROのインタビューに受け答えました。
『NewsZERO』櫻井翔が放った言葉について
当時、目的を知らされないまま日本を出航し、ハワイに向かったという吉岡政光さんは海上で真珠湾攻撃の計画を知らされたといいます。
そのときの心境について櫻井翔さんに聞かれた際は「これは大戦争でお前たちは死んでくれということだなと。要は決心しなくちゃならない。23歳の若造が死ぬということを決心するということは、大変なことですよ」と答えました。
様々なインタビューの後、櫻井翔さんは「戦時中というのはもちろんですけど、アメリカ兵を殺してしまったという感覚は?」と質問します。
「私は“航空母艦と戦艦を沈めてこい”という命令を受けているんですね。“人を殺してこい”ってことは、聞いていないです。したがって命令通りの仕事をしたんだ。もちろん人が乗っていることはよくわかっています。しかし、その環境というと私も同じ条件です。ですけども、それとは切り離すと、戦争はしちゃいけないということを一番身をもって知っているのは、私たちだと思っています」こう答えた吉岡政光さんでしたが、視聴者の間ではこの質問に対して批判の声が挙がってしまいました。
「無神経すぎる」「もう少し言葉の選び方があったのでは」という声が多く、炎上してしまうことになりました。
櫻井翔に対するネットの反応は?
ネットではこの発言に対して賛否両論となっており双方の意見がぶつかっています。
櫻井翔に対する批判の声
確かに全く元日本兵の男性の気持ちを傷つけずに戦争の質問をすることは不可能。
でもなぜ櫻井の質問が批判されているのか、それは男性を殺人犯と思わせるような質問の仕方をしているからだと思う。
やりとりを見るに配慮が圧倒的に欠けているように感じた。
戦争はそもそもが〇し合いなわけで、そこに〇人とかそういう概念を持ち込むべきではない。
櫻井さんが不躾にも〇してしまったという感覚は?って聞いてるのがおかしいと思う。
櫻井翔に対する擁護の声
何に炎上しているのか分からない。
櫻井さんは、キャスターとして当時の日本兵の心理状況を聞いてメディアとして伝えるという大きな役割を果たしてくださったように思います。
結局のところ櫻井さんを批判するのは「観たくなかった」という視聴者の為なんですよね。
痛ましいから、あるいは自身の戦争観に泥を塗られたから。
でも「戦争の現実」はそんなものより遥かに酷く残酷で、だからこそ今を生きる人間が聞かなければならない言葉なのだと思います。
櫻井翔と吉岡さんの関係性次第という面もあるので一概にはいえないけど、自分がインタビュアーならこの手の質問は当然する。
テレビ的なわかりやすさを考えるとある程度失礼かつ直截な聞き方にしないと視聴者に伝わらないだろうと思う。
双方とも意見があり、正しいように感じられます。
人の考えは様々なので平行線になってしまいますが、戦争について考えるためには今回の炎上が良い材料となっているのかもしれません。
『元日本兵』吉岡政光に対する櫻井翔の発言まとめ
確かに今回のニュースZEROにおける櫻井翔さんの発言は言葉選びなどを間違えていたかもしれませんが、櫻井翔さんも戦争に対して無知だったためにこのような発言をした訳ではありません。
この発言により多くの人が傷ついたかもしれませんが、キャスターとして必要な質問であったかとも思います。
櫻井翔さんは櫻井翔さんなりに戦争に対して風化させてはいけないものだと考え、戦争を知らない世代に繋げていきたかったのかもしれません。