『ゆっくり』でお馴染みの音声合成ソフトと商標登録をめぐって大きな問題が取り上げられています。
今回問題とされたのは『ゆっくり』に代表される作品「ゆっくり実況」や「ゆっくり解説」と同じように使用されている「ゆっくり茶番劇」というワードです。
ゆずは(柚葉/yuzuha)さんという方が「ゆっくり茶番劇」というワードを商標登録したということで、この記事ではゆっくり茶番劇とは何か、柚葉さんとはどういった人物なのか、炎上について、を紹介・解説していきます。
柚葉の経歴・プロフィール
ゆずは(柚葉/yuzuha)はチャンネル登録者数20万人を超えるYouTuberです。
合成音声ソフトを用いた動画を制作しており、映像に機械の声をあてた動画を投稿しています。
2015年にはじめて「ゆっくり実況」動画を投稿し、登録者数を伸ばしていきました。
上記の文は柚葉さんのYouTube概要欄になります。
様々な経験を経て2021年4月から個人的にゆずは(柚葉/yuzuha)のチャンネルを運用しているようです。
複数のチャンネルを開設し運用。また、効率よくお金を稼ぐためにチャンネル内で自身のオリジナルグッズも販売しており、今回の商標登録も効率よくお金を稼ぐための一つだったことがわかります。
地道な努力家だったのかもしれませんが、大きなタイトルの商標登録をしてしまったがゆえに叩かれることとなったようです。
『ゆっくり茶番劇』とは?
元々「ゆっくり」とは AQUEST社が開発した「 AquesTalk 」という音声合成ソフトを利用した実況動画や解説動画をいいます。
この音声合成ソフトが開発された当時、インターネット掲示板2ちゃんねるなどでアスキーアートが流行っており、『東方 Project』のキャラクター「霊夢」と「魔理沙」の顔が使われた「ゆっくりしていってね!!!」というキャラクターにこの音声を話させることが多かったため「ゆっくり」と呼ばれるようになりました。
顔出しをせずにゲーム実況動画や時事ネタの解説動画を作れる事から YouTubeやニコニコ動画を始めとする動画サイトで人気となり、使用する人も増えていきました。
東方Projectは「ZUN」さんという人物が中心となって制作されている、弾幕シューティングを中心としたゲームや書籍のシリーズです。
このシリーズに登場するキャラクターが先程でてきた「霊夢」と「魔理沙」という2人のキャラクターになります。
柚葉「ゆっくり茶番劇」商標登録で大炎上
「ゆっくり茶番劇」の商標登録による大炎上の経緯をまとめました。
ゆっくり茶番劇炎上の流れ:①商標登録
2022年5月15日、ゆずは(柚葉/yuzuha)さんが「ゆっくり茶番劇」を商標登録したことを発表しました。
今まで「ゆっくり茶番劇」という言葉は誰が使用しても問題ありませんでしたが、この商標登録によって柚葉さんの法人である柚葉企画が「ゆっくり茶番劇」の権利を取得、所有したことになりました。
これにより「ゆっくり茶番劇」という言葉を使う際に使用料などを支払わなければいけなくなり、いままで「ゆっくり実況」や「ゆっくり解説」などを楽しんでいたユーザーから批判の声が上がるようになりました。
使用料は年間10万円と超高額。
当初この使用料支払い義務が「ゆっくり実況」や「ゆっくり解説」にも及ぶ可能性があるとされていました。
ゆっくり茶番劇炎上の流れ:②大炎上
この話は東方Project生みの親ZUNさんの耳にも入り、「法律に詳しい方に相談する」と発表。
今までこの話を知らなかった人たちにも知れ渡ることになり多くの人から非難が集まりました。
また、商標登録というものはその申請が一方的なものにならないように他の人から一定期間「異議申し立て」を受け付けているのですが、今回その異議申し立て期間が過ぎてから柚葉さんがTwitterで報告したということもあり、さらなる大炎上となってしまったとのことです。
これにより柚葉さんは住所を特定されてしまい、実家などにも被害が出始めてしまいます。
批判などは仕方ありませんが、誹謗中傷や殺害予告といった悪質な攻撃まで出てきてしまい収拾がつかない状況になってしまいました。
ゆっくり茶番劇炎上の流れ:③使用料取り下げ
これを受けて柚葉さんはTwitterで「協議の上、使用料は不要とします」と使用料の撤廃を発言します。
これでとりあえず「ゆっくり茶番劇」については使用料を払わず誰でも自由に使用できることになりました。
しかし炎上は収まらず、「そもそも”ゆっくり”についての権利を主張するな」といった声が多数寄せられることとなりました。
柚葉「ゆっくり茶番劇」商標登録に対するSNSの反応
ゆっくり茶番劇の商標登録の件、「商標登録で炎上商法狙って、それに来た誹謗中傷とかをバンバン訴えて慰謝料稼ぐビジネスの可能性がある」ってツイート見つけて、余りの”邪悪さ”に怖くてブルブル震えちゃった
ゆっくり茶番劇、二次創作と言えど魂込めて作ってた人いっぱい知ってるからね。
突然商標登録で美味しいところだけ持っていこうとするのは単純に気に入らないわ。
ゆっくり茶番劇の件を野球に例えるなら
個人のニュースキャスターが「”野球報道”について商標登録をしました。全世界のスポーツ報道の権利は私にあります』」言い出すようなものなので
控え目に言って狂人の行いなんだよね…
ゆっくり茶番劇の件でこれだけ多くの人たちが動き出す展開になって、本当に愛されている文化なんだなと胸が熱くなりました。
ニコニコ黎明期からいろんな人の善意や努力や応援があって出来上がったもの。
私も大好きです。
SNSでも商標登録はやめてほしいといった声や、炎上商法なのではといった意見もみられました。
皆さんは今回の件にどのような感想を持ちましたか。
柚葉と「ゆっくり茶番劇」のまとめ
長年多くの人に支えられ、人気となっていた「ゆっくり」ですが、今回のあおりを受けてどのように変化していくのでしょうか。
また、予想以上に炎上してしまったこの問題について柚葉さんはどのように考えているのでしょうか。
今後も注目していきたい問題となっているのは間違いないようです。