俳優の木下ほうかさんや映画監督の榊英雄さんと次々に暴露される映画業界の『性暴力』ですが、新たな人物が告発され話題となっています。
告発されたのは園子温(その しおん)さん。数々の映画で監督を務めた人物です。
今回は園子温さんの性加害問題と、それによって被害を受けた女優さんたちを調査していきます。
園子温が性加害により映画界を追放
2022年4月4日、週刊文春から「性行為を強要された」として園子温さんが告発されました。
映画配給会社の幹部によると、「園子温は、“俺とヤッたら仕事をやる”と平気で話していた。園子温の作品はどれも高い評価を受けているため、出演したがる女優はたくさんいる。出演をチラつかせ、女優たちに手を出している。」と語られるほどで、その問題の大きさが明るみになりました。
また、園子温さんの作品に出演したことがある女優のAさんによると、「“女はみんな、仕事が欲しいから俺に寄ってくる”と話していた。“主演女優にはだいたい手を出した”と話したこともある。」と話していたことも分かっています。
これを受けてネット上では批判が続出、園子温さんの映像製作会社シオンプロダクションは、「関係者各位の皆様にご迷惑とご心配をおかけしてしまい、心よりお詫び申し上げます。事実関係を整理して、改めて発表いたします」とコメントを発表しました。
園子温が監督を務めた作品は?
園子温さんが監督を務めた作品のなかでも代表的なものをまとめていきましょう。
一度は見たことがあるといった作品もあるのではないでしょうか。
- 『紀子の食卓』2006年9月23日公開
- 『愛のむきだし』2009年1月31日公開
- 『冷たい熱帯魚』2011年1月29日公開
- 『地獄でなぜ悪い』2013年9月28日公開
園子温監督作品:①紀子の食卓
園子温の自作『自殺サークル』のノベライズ『自殺サークル 完全版』が原作となっている作品です。
『自殺サークル』で描かれた後の世界が舞台ですが、単体でも問題なく鑑賞できるようになっています。
園子温監督作品:②愛のむきだし
親からの愛情をほとんど受けずに育ち、虚無感、寂しさを埋めるために宗教や犯罪などに手を染める若者たちを描いた作品です。
第59回ベルリン映画祭で国際批評家連盟賞受賞作とカリガリ賞を受賞し、2009年の日本映画ベストテンでは1位を獲得しています。
園子温監督作品:③冷たい熱帯魚
冷たい熱帯魚は1993年に実際に起こった『埼玉愛犬家連続殺人事件』を元に描いたホラー作品です。
また、園子温さんは『家賃3部作』という名前で実際の事件をベースとした映画をシリーズ化しており、冷たい熱帯魚はこのシリーズの第1作目です。
園子温監督作品:④地獄でなぜ悪い
刑務所の中で暮らす妻を喜ばせるために娘主演の映画を撮影しようと奮闘する暴力団の組長を描く作品です。
園子温監督作品としては比較的新しい部類の作品となっています。
園子温監督作品と出演女優
園子温さん曰く、「主演の女優はだいたい抱いた」と語っていることから有名女優が被害にあっている可能性は非常に高いです。
前述した作品における有名女優をまとめました。
園子温作品の出演女優:①満島ひかり
満島ひかりさんは『愛のむきだし』で西島隆弘さんと共に主演を務めました。
「主演の女優にはだいたい手を出した」という発言を考えると被害にあっている可能性は高いです。
園子温作品の出演女優:②二階堂ふみ
二階堂ふみさんは『地獄でなぜ悪い』における暴力団組長の娘「武藤ミツコ」役を演じています。
主要キャストの1人であるため被害を受けている可能性は非常に高いです。
園子温作品の出演女優:③吉高由里子
吉高由里子さんは2006年の『紀子の食卓』に出演しています。
2022年の時点で吉高由里子さんは33歳なので、16年前の2006年の吉高由里子さんの年齢は17歳ということになります。
もし仮に吉高由里子さんに手を出していた場合、未成年淫行ということになります。
園子温に対するSNSの反応
園子温の性加害は業界では有名な話で、日本アカデミー賞は「新聞記者」で、本家のアカデミー賞を取るような映画は業界としてはプッシュできず、売れてるアニメ映画は存在ごと無視。情けねえ、情けねえなぁ、邦画界。
園子温や木下ほうかの女優達への性的搾取のおぞましさは言うまでもないが、これを「個人の問題」と片づけるのはもはや無理だろう これはもう「業界内の力関係を利用した女性への性的搾取」が蔓延していたとしか判断するしかなく、掘り出せばいくらでも出てくるはずだ これを機会に全て告発されるべき
園子温監督の性暴力の記事、あまりにも内容が恐ろしくて途中で読むのをやめてしまった。(読まれる方、フラッシュバックに十分ご注意ください)被害者の方々ほんとうのほんとうに怖かっただろうし、勇気を出して声を出されたことを賞賛したい。
園子温さんだけでなく、日本の映画作品や邦画界そのものを見る目が変わってしまうといった意見が多く、今後映画を観る際にフラットな気持ちで観られなくなってしまった方もいるようです。
また、これを機に邦画界の膿を出し尽くしてほしいといった意見もみられました。
園子温の性暴力のまとめ
映画監督の榊英雄さんや俳優の木下ほうかさんをはじめ、日本映画界の闇が次々とあらわになっていく中で明らかとなった園子温さんの性加害問題。
この問題は今後さらに広がっていく可能性も考えられます。
園子温さんがこの問題に対して直接どのようなコメントをするのか、これからの新しい情報にも目が離せません。