ドゥブロヴニクは『魔女の宅急便』のモデル?公式の参考地を解説

青い海に囲まれた赤い屋根の架空の海辺旧市街

2026年9月2日放送のTBS系「世界くらべてみたら」では、クロアチアのドゥブロヴニクが「まるで魔女の宅急便の世界」と紹介されます。赤い屋根と青い海を見て、「ここがコリコの街のモデル?」と思う人もいるでしょう。

結論からいうと、ドゥブロヴニクはスタジオジブリが『魔女の宅急便』の参考地として公式に挙げている街ではありません。公式Q&Aが「大いに参考にした場所」として明記するのは、スウェーデンのストックホルムとゴットランド島のヴィスビーです。

くまくま

「作品の世界を感じる街」と「公式が参考地とした街」は分けて考えるのがポイントだよ。

この記事では、ジブリ公式の表現、3都市の違い、ドゥブロヴニクが似て見える理由、「紅の豚」との混同まで整理します。情報は2026年9月2日9時33分(JST)に確認しました。

もくじ

ドゥブロヴニクは公式モデルとして明記されていない

スタジオジブリ公式Q&Aは、作品の舞台について「一つの地域をそのまま再現した作品は少なく、さまざまな地域を部分的に取り入れ、創作した場面もある」という趣旨で説明しています。

そのうえで『魔女の宅急便』については、「大いに参考にした場所」としてストックホルムとヴィスビーを掲載しています。ドゥブロヴニクの名前は、この作品の欄にありません。

一方、TBSの9月2日公式番組情報の表現は「まるで魔女の宅急便の世界」です。番組も「公式モデル」と断定しているわけではなく、街並みから受ける印象を伝えています

場所 公式情報での位置づけ 誤解しやすい点
ストックホルム 『魔女の宅急便』で大いに参考 一つの建物だけがモデルではない
ヴィスビー 『魔女の宅急便』で大いに参考 コリコの街を完全再現した場所ではない
ドゥブロヴニク ジブリ公式の同作品欄には記載なし 景観が似ているためモデルと紹介されやすい

公式の参考地はストックホルムとヴィスビー

石畳の坂道から寒色の港を望む架空の北欧旧市街
バルト海沿岸の歴史的な街並みを表した架空の北欧旧市街(AI生成・n-trend.com制作)

ストックホルムは島々と水路が広がる水の都です。ストックホルム公式観光サイトは、旧市街ガムラスタンを、島の上にある中世由来の地区で、狭い石畳の道と色の異なる建物が特徴と説明しています。

ヴィスビーはバルト海のゴットランド島にある城壁都市です。スウェーデン公式観光サイトによると、中世の街路、遺跡、海の眺め、約3.4キロの城壁が残る世界遺産です。

この2都市に共通するのは、歴史ある街並みが海や水辺と近く、坂道や屋根を立体的に見渡せることです。コリコの街は実在都市のコピーではありませんが、公式が示す参考地を歩くなら、この二つが根拠のある候補になります。

くまくま

公式Q&Aは「舞台」ではなく「大いに参考にした場所」と整理しているよ。表現の違いも大切だね。

ドゥブロヴニクが似て見える理由

青い海と淡い石造りの家が並ぶ架空の南欧海岸都市
アドリア海沿岸を思わせる架空の石造りの海岸都市(AI生成・n-trend.com制作)

ドゥブロヴニクは、アドリア海に面した石造りの歴史都市です。クロアチア政府観光局のドゥブロヴニク公式サイトでは、旧市街を中心とした現地の観光情報を案内しています。

視覚的には、次の要素がコリコの街を連想させます。

  • 青い海と密集した明るい色の建物
  • オレンジ系の屋根が続く高低差のある街並み
  • 古い石造建築と港が近い構図
  • 高い場所から市街地と海を同時に見渡せる景観

つまり、似て見える理由は「公式モデルだから」ではなく、海辺の旧市街に共通する色・高低差・密度にあります。番組を見て作品を思い出すこと自体は自然ですが、事実関係は別です。

くまくま

写真の雰囲気が近くても、制作資料として公式確認されたかどうかは別なんだ。

「紅の豚」の参考地と混同しやすい

ジブリ公式Q&Aは、『紅の豚』で「大いに参考にした場所」をアドリア海沿岸としています。ドゥブロヴニクもアドリア海沿岸にあるため、『魔女の宅急便』と『紅の豚』の情報が混ざりやすいのでしょう。

ただし、公式Q&Aの表は『紅の豚』についても「ドゥブロヴニク」と都市名を限定していません。「アドリア海沿岸を参考にした」と「ドゥブロヴニクが公式モデル」は同じ意味ではありません

作品 公式が大いに参考にした場所
魔女の宅急便 ストックホルム、ヴィスビー
紅の豚 アドリア海沿岸

この区別を押さえると、旅行記事などで「ジブリの舞台」「モデル都市」と書かれていても、公式発表なのか、景観からの通称なのかを判断しやすくなります。

現地へ行けば同じ景色を見られる?

完全に同じ景色を探すのは難しいでしょう。ジブリ公式も、複数の地域を部分的に取り入れた作品や、完全な創作で場面を設定した作品があるため、実際に訪れても映画と同じ風景に出会えるとは限らないと説明しています。

訪問先を選ぶ基準は次のように分けると分かりやすいです。

  • 公式の制作参考地をたどりたい:ストックホルム、ヴィスビー
  • アドリア海の旧市街景観を楽しみたい:ドゥブロヴニク
  • 作品の世界観に似た景色を幅広く探したい:公式地に限定せず、海辺の歴史都市を比較

ドゥブロヴニクには世界遺産都市として独立した歴史と価値があります。作品の再現場所としてだけでなく、石造建築や海洋都市の歴史を見る街として理解する方が、現地の魅力にも近づけます。

まとめ

ドゥブロヴニクは『魔女の宅急便』を思わせる景観を持ちますが、スタジオジブリが同作の参考地として公式に挙げるのはストックホルムとヴィスビーです。TBSの番組予告も「まるで」と表現しており、公式モデルとは断定していません。

一方、ドゥブロヴニクはアドリア海沿岸の歴史都市で、海、屋根、高低差という共通要素から作品を連想しやすい街です。「似ている」という感想と「公式の参考地」という事実を分けると、情報を正確に楽しめます。

ジブリ関連イベントの名称が紛らわしいと感じた人は、ジブリパーク展と「ジブリパークとジブリ展」の違いも確認できます。

くまくま

今夜の番組では街の雰囲気を楽しみつつ、公式の参考地は北欧の2都市と覚えておこう。

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