突然ですが、あなたは
①なるべく「頑張る」生き方
②なるべく「楽をする」生き方
どちらが幸せになれると思いますか?
おそらく楽に生きる方が幸せになれると思っている人の方が多いのではないでしょうか。
しかし、皆さんご自身の状況に当てはめてみてください。
あなたは楽に生きられていますか?
おそらく多くの人が頑張りすぎているのではないでしょうか。
そこで今回は西村ひろゆき著「ラクしてうまくいく生き方 自分を最優先にしながらちゃんと結果を出す100のコツ 」を元に、やめた方が楽に生きられる習慣を5つ紹介していきます。
今すぐやめた方がいい悪い習慣5選
まずは以下にまとめてみました。確認してからひとつずつ確認していきましょう。
- 嫌な出来事を忘れようとする
- 投資
- タメ口で話す
- 稼げるだけ稼ぐ
- 限界まで頑張る
今すぐやめた方がいい悪い習慣:①嫌な出来事を忘れようとする
嫌な出来事はすぐに忘れた方が良いというのはたしかに間違いありません。
しかし、嫌な記憶を忘れようとすればするほど頭の中に残ってしまうという経験はないでしょうか。
じゃあどうすれば良いの?
答えは「嫌な出来事の整理をつける」という解決法です。
具体的には嫌な出来事や記憶を『文字にして紙に書き出す作業』をしてください。
文字って情報を残すものだから、余計忘れられなくなるのでは?
実は「文字にすることで気持ちを整理できる」というのは科学的に証明されています。
アメリカのテキサス大学オースティン校の教授で社会心理学者のジェームス・ペネベーカー氏によって発案された「Expressing·writing(エクスプレッシングライティング)」という手法があります。
文章として書き出すことで気持ちの整理がつき鬱病の治療にも効果が認められている手法です。
「書く」という作業をすることでその出来事を冷静に受け止められるようになり、さらには時間が経ってから見返した時に「なんだこんなものか」と思えるようになります。
この経験を繰り返していくと新たに嫌な出来事が起きた時に「どうせこの出来事も時間が経てば気にならなくなるな」と思えるようになってきます。
無理に忘れようとするのではなく、冷静に受け止められるようになりましょう
他にも西村ひろゆきさんは記録を付けることは他人の攻撃を直接防ぐことにもなるとも語っています。
例えば、嫌がらせなどを受けた際にそれをしっかりと記録に残しておけば、いざという時に司法機関などに訴えることが可能になります。
良い出来事を日記に書くくらい、悪い出来事を書き留めることは有益なのです。
今すぐやめた方がいい悪い習慣:②投資
資産運用は1000万円以上お金を貯めてからでないとリスクばかりでリターンがないと思うんです。
古い考えに聞こえるでしょうが、投資よりも貯金を勧めます。
ラクしてうまくいく生き方より
投資を全否定している訳ではありません。
「お金が無い状態」での投資に反対しているということを念頭に入れてください。
特に危険なのは、テレビなどの情報を鵜呑みにし、よく分からないまま少ない資金でインデックスファンドに積立投資することです。
積み立て投資は手堅い投資として最近流行っており一見簡単なように見えますが、それが出来れば苦労しないという難しい投資でもあります。
長期のインデックス投資は5%以上のリターンになっているという歴史がある。
毎月収入の一部を積み立て設定するだけだから簡単なのでは?
もう一度言いますが、『それが出来れば苦労はしません』。
ベストセラーである「バビロン大富豪の教え」では収入の1割(10%)を貯蓄に回すよう書いてあります。
もしこれが簡単ならば日本人の生涯賃金は2〜3億円なので、収入の1割(10%)を貯蓄するだけでも仕事を退職する頃には2000万〜3000万円程の貯金があり、さらにそこにインデックス投資の5%が上乗せされることになります。
老後2000万円必要と言われても誰も困らないはずではないでしょうか。
さてここで問題です!
2019年に金融中央広報委員会が2人以上同居している60代の世帯を対象に行なった調査で、貯蓄額の中央値はいくらか。
- 4000万円
- 3000万円
- 2000万円
- 1000万円
- 650万円
なんとなく答えは分かってしまいそうな作りですが、正解は一番下の650万円(1人あたり325万円)です。
単身世帯ではさらに少なく約300万円という結果です。
老後2000万円問題は年金を別に考えて1人あたり2000万円必要であるというもので、単純計算であれば2人暮しで4000万円の貯金が必要であるという計算です。
この調査に答えた方々は積み立て貯金のやり方をご存知なかったのでしょうか?
または年金をあてにしていたのでしょうか?
「コツコツ貯蓄をすることは大切」だという教えは、それこそ昭和世代の方々が言われていたことです。
それでもこれだけしか貯蓄がないという結果が貯金の難しさを物語っています。
言うは易し行うは難しということですね…
さらに、貯金がないと思考力が低下するということがアメリカの経済学者と心理学者の研究でわかっています。
- お金に余裕がない状況の被験者
- お金が十分にある状況の被験者
を比較すると前者は後者に比べてIQ指数が低く、平均で10ポイントほど低下していたそうです。
つまり、貯金がないと生活が苦しくなるだけではなく、その生活から抜け出すための頭を働かせる機能が低下してしまいます。
まずは手元に置ける現金を増やすことを優先させるのが良いでしょう。
今すぐやめた方がいい悪い習慣:③タメ口で話す
この習慣は無理をしながらやっている習慣ではないかもしれませんが、やめた方が幸せになるという点で挙げさせていただきました。
西村ひろゆきさんは相手の立場に関わらず敬語で話すようにしているそうで、部下や後輩であってもその姿勢は崩さないといいます。
いや、敬語だとよそよそしくて冷たい感じになっちゃうでしょ。
気さくな先輩・上司を目標にしてるから。
余談ですが、こういった人ほど後輩や部下への礼儀に厳しいという状況を見たことはないでしょうか…
お互いにタメ口なら問題はないかもしれませんが、一方がタメ口にも関わらずもう一方が敬語で話しているとどうしても心の距離ができてしまいます。
むしろタメ口で話していて言葉が乱れてしまうと、相手からは横柄で高飛車だと思われたり、高圧的に感じられてしまうことがあります。
反対に年下の人にも敬語で話すことによって相手は「自分は丁寧に扱われている」と感じやすくなります。
人と人が対等である以上お互いに敬語で話すか、100歩譲ってお互いにタメ口で話すのが良いでしょう。
自分が強い立場になった時ほど考えなければいけませんね!
今すぐやめた方がいい悪い習慣:④稼げるだけ稼ぐ
2018年にNature Human Behaviorという国際紙が発表した、164カ国で170万人を対象に行われた「個人収入と幸せ」の調査によると、日本を含む東アジアでは所得が6万ドル(約660万円)に向かって幸福度と相関する結果が得られましたが、それ以上の所得では幸福度が上がらずに頭打ちになることが明らかになりました。
つまり、およそ6万ドルの年収があって日々贅沢な暮らしを送っていても、それ以上の年収に応じて楽しみや幸せ度が増えることはないということです。
西村ひろゆきさんは本の中で、月の生活費は3万円程度で大学生だった頃と同じような生活をしていると言っています。
なぜお金がある現在もそのような生活をしているのかといえば、西村ひろゆきさん本人がその生活が自分にとって最も幸福度が高いと考えているからです。
一方で世界には年収が1億円あっても幸せではないという人が沢山存在します。
かの有名なスティーブ・ジョブズも死に際に「私の人生は喜びが少なかった。人生において十分にやっていけるだけの富を積み上げた後は、富とは関係のない他のことを追い求めた方が良い。」と言い残しています。
皆さんも中学生、高校生、大学生の頃を思い出してみてください。
少なくともお金を貪欲に求め続けている今よりは幸福だったのではないでしょうか。
「大きな利益を生み出す」ことよりも、「小さなストレスで生きる」ことを優先することが結果として生活の質を高めます。
年収が十分にあるにもかかわらず今の生活に満足していない方は、おそらくこれ以上収入が増えても問題解決にはならないでしょう。
もっと稼ごうとするよりも今の収入を楽に稼げる方法を探したほうが幸せに繋がります。
『稼ぎすぎない』というのは重要なことなのかもしれませんね
今すぐやめた方がいい悪い習慣:⑤限界まで頑張る
「死に物狂いで取り組む」、「その日のうちに限界までやる」この考え方は危険です。
疲れたら休む、困ったら寝るというのは幸福度、生産性、収入のためにも重要です。
まず、少し考えて分からないことはその場で時間をかけても分からないことの方が多いです。
しかし、時間を置いて頭を落ち着かせてから考え直すと良いアイデアが湧いてくることがよくあります。
これは「レミニセンス現象」というもので、時間を置くことで脳の情報が整理でき、その情報を取り出しやすくなる現象のことです。
何にでも死に物狂いでやるという行動は、メモリやCPUを使いすぎているパソコンを無理に使うことと同じです。
動作が重たくなり、仕事の生産性が落ちるだけでなくパソコンの寿命も縮まります。
これは人間も同じなので、自分の限界を感じたら休む方が良いでしょう。
西村ひろゆきさんは本の中でこう述べています。
片手をいつも空けておきましょう
いざという時にチャンスを掴めるかどうかは、普段から真面目に働いているよりもよっぽど大切だ
ラクしてうまくいく生き方より
チャンスはどこにでも転がっていますが、一瞬で掴めなくなってしまうことがほとんどです。
常に手一杯で塞がっていると、いざ大きなチャンスが来た時に掴めないという状況になります。
ただ注意して欲しいのは、初期のやり始めの段階ではコツコツやることは絶対に必要だということは忘れないでください。
軌道に乗ってきてから徐々に余裕を持って行動するのが良いでしょう。
「限界までやること」と「ベストを尽くすこと」は同義ではありません。
『自分のベストを出すためにはある程度の余裕が必要』ということを覚えておきましょう。
今すぐやめた方がいい悪い習慣のまとめ
いかがでしたか、いままで紹介した内容と逆の考え方をしていた方もいるのではないでしょうか。
今回は西村ひろゆき著『ラクしてうまくいく生き方』をもとに今すぐやめた方がいい習慣をまとめました。
皆さんは自分自身で人生の難易度を上げていませんか?
一度自分の習慣を見直して、人生の難易度を下げてみてはいかがでしょうか。